開催マニュアル案(4)他企業社員との交流ワークショップ(情報・意見交換型)

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情報・意見交換型

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1.目的
働きやすい職場環境とキャリアアップの実現に向けて、聴覚障害者自身が現在までに実践している取組みに関して情報・意見交換を行い、働き方に関する自己啓発及び、グループワークに必要な能力開発、そして参加者同士の人脈作りの機会とする。

2.対象
聴覚障害のある社員

3.会場の条件
机・椅子・ホワイトボードを自由に配置できること
窓がある場合は遮光カーテンなどで部屋に入る光を調整できること

4.ねらい

  • きこえる社員の多い職場において聴覚障害者として働きやすい環境を実現するために自身が実践している取組みについて情報・意見交換を行う。
  • きこえる社員の多い職場において聴覚障害者としてキャリアアップを図るために自身が実践している取組みについて情報・意見交換を行う。
  • 以上の情報・意見交換を通して、自身の働き方に関する自己啓発を行う。
  • 言語コミュニケーション上の制約を少なくしたワークショップにおいて、グループワークに必要な能力(コミュニケーション力、協調性、リーダーシップ、主体性・積極性、論理性など)の自己点検を行う。
  • 参加者同士の交流により、人脈作りを促進する。

5.時間
理想的な時間は180分であるが、平日夜実施の場合は130分を目安とする。

6.役割及び人数(参加者20名を想定)

役割人数留意点
司会1名全体の進行を担当する。
助言者1名聴覚障害者の就労に関する専門家。
グループの報告に対して助言を行う。
ワークショップの結果に対して助言を行う。
アシスタント1~2名受付やグループワークの補助等を担当する。
参加者20名4~5名のグループに分かれる。

※司会・助言者・アシスタントは、参加者同士の会話を不自由なく読み取れる言語技能を有していることが望ましい。

7.展開

内容 留意事項
会場配置 会場配置
  • グループワークがしやすいように、机や椅子、ホワイトボードの位置に配慮する
  • 各テーブルにメモやマジックペンなどを配布する
準備する
教材・設備等 
  • テーブル4台
  • 椅子20脚
  • ホワイトボード4台
  • マジックペン20本
  • ブギーボード8個
  • ホワイトボード用マーカーは黒色だけでなく、赤色、青色などいくつかの色の用意があるとよい
流れ
  1. ワークショップの主旨説明および自己紹介(10分)
  2. グループに分かれて、3つのセッションを行う。各セッションでは参加者同士で取組内容や工夫事例を出し合い、ホワイトボードにまとめる(20分)。助言者が各グループのまとめた内容に対してコメントする(10分)。

    テーマ1「自身の聴覚障害やコミュニケーション方法を周りに伝える取組みについて」

    テーマ2「手話言語を職場で普及する取組みについて」

    テーマ3「自身のキャリアアップを実現する取組みについて」
  3. まとめ(20分)
  4. 自己点検(15分)
【進め方のポイント】
  • 言語コミュニケーションに制約を感じさせないようにする。
    • 参加者がお互いの顔を見て話し合えるようにする。
    • 参加者同士のコミュニケーションが円滑にいくように、筆談できる環境も用意し、文字で全員が同じ情報を共有できるようにする。
    • 参加者同士のコミュニケーションが上手く図れているかどうか、確認しながら進める。
  • 参加者の了解を得た上でホワイトボードにまとめられた内容を記録する(写真撮影する)時間を与える。
  • 情報・意見交換をこのワークショップの目的とするが、キャリア開発の課題を設定したワークショップ(別案)も考えられる。
  • 参加者は事前に本サイト掲載のコンテンツを全体的に学習しておく
  • グループ編成時に、参加者の企業種、年齢やジェンダー等のバランスを配慮する。
資料等